FRP とは


FRPとは、Fiberglass Reinforced Plasticsといい、ガラス繊維で強化されたプラスチックです。強化プラスチックと呼ばれる複合材料で、2種類以上の材料(樹脂とガラス繊維)を組み合わせます。樹脂には耐水・耐薬・耐熱等の効果があり、ガラス繊維には機械的強度の効果があるため、その長所を生かし短所を補います。


FRP の特徴


軽量で強靭

ピアノ線より強く、不燃性に富むガラス繊維を合理的に配合して、強化されています。強度は抜群です。塑性変化がなく、引っ張り伸びはアルミの1/20という堅牢さです。また、軽さはアルミの2/3、鉄の1/4という軽さです。

安定した品質

ガラス繊維を合理的に配列して樹脂を含浸させ、金型を通して連続的に成形するので、任意の長さの製品が得られます。高い寸法精度と、均一性のある安定した品質が得られます。

電気絶縁体

プラスティック特有の電気絶縁性、耐アーク性など、優れた電気特性を持っています。電気工業面での用途は実に幅広いものになります。

多様な形態と着色が自由自在

他の製法では期待できない、極めて複雑な断面形状のものも容易に生産できます。また、どのような色にでも製品の芯まで着色ができ、成形後の塗装も容易にできます。

優れた耐蝕性

ステンレス、アルミニウムよりさらに優れた耐蝕性があります。また、電気分解や各種の薬品に対しても著しい抵抗力を持っています。

優れた耐熱性・耐寒性

-50℃から+120℃に及ぶ広範囲な温度変化に対して優れた耐久性があります。耐熱性にも優れ、熱伝導率はアルミの1/1000という低さです。


用途


工業関係(耐食性を生かして)

耐蝕構造材・薬品輸送用パイプ・その他

電気関係(電気特性を生かして)

配送電線用部材・絶縁材料・配電盤用部材・橋梁添架用保護パイプ・キャブシステム・その他

一般構造材

床材・支柱・間仕切材・側壁材・その他

その他加工品

ガードレール・ベンチ・フェンスの手摺・シャッター・路肩標識用ポール等